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  • 2012.03.24 Saturday
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治療法

問診時にはこういうことを考えています

 卵巣の大きさは2×4cmの大きさの楕円の形をしています。
始めは0.05mm程の大きさだった原始卵胞は、FSHの作用により
卵巣内で育ち、
成熟卵胞になると2cm程の大きさになります。
卵巣と成熟卵胞の大きさを考えると、片方の卵巣に2つまでの
卵胞が入る事になるので
片方の卵巣に3つ以上の卵胞が出来ると、卵巣が腫れてしまう
ということが考えられます。
 その為、クロミットやセロフェンの服用やhMGを打った患者
さんには、各卵巣に卵胞がいくつずつ出来たか確認をして、3
つ〜4つ出来ているんであれば卵巣が腫れてる可能性を考慮し
て、患者さんが腹痛を訴える事があれば、
「卵巣が少し大きくなってしまっていたり、卵胞が卵巣の容積
を超えてしまって痛いのかもしれないですね」と伝える事が出
来ます。
 腹痛の原因が、卵巣の腫れに限らず、例えば、お腹の右側が
痛むんであればガスがたまっていたり、お腹の左が痛むんであ
れば便がたまっていたり、内膜症があればそれ
が原因になるでしょうし、他にも食あたりだったり、炎症だっ
たり、色々な原因が考えられるので、
その場所が痛むならこんなことが原因だと考えられますねーと
いう感じの問診をしていきます。
その為には、身体の解剖と生理を正確に把握する必要がありま
す。

 成熟卵胞が2cmに成る頃、卵胞の外側から分泌されるE2の値
は卵胞1つにつき、250~300位になり、LHサージが起きて排卵し
ます。この頃のLHの値は平均50位ですが、人によっては70や
100と、個人差が生じます。
排卵された0.1mm程の卵子は腹腔内に放出され、卵管采(子宮と
繋がってる、卵管の最も外側)に取り込まれ、卵管膨大部(卵管
の中でも子宮に近い部分よりも広くなってるところ)で精子と
出会って受精します。正確なタイミングで性交を行っていれば、
受精する確率は4/5、着床する確率は1/5と言われています。
→大体半年くらいで妊娠可能。

 上手く妊娠出来ていない方は、タイミングがずれていたり、たま
たま出来ないだけだったり、何かの病気が原因である場合があ
ります。これらを考慮した上で、
「2年以上の性生活に渡って妊娠出来ない事を不妊症」と定義
づけられてますが、36,37歳を過ぎると卵子の質が落ちてくるので
、タイミングのずれがないことを前提で、半年間妊娠できない
のであれば検査を受けた方が良いでしょう。
ただ、正確な排卵の時期を理解していない人が多く、BBTよりLH
サージの方が正確性があるので、患者さんには、チェッカーを
使うといいですよとお伝えします。

*BBTが正確な排卵時期を知るのに有効でない理由
以下のように個人差がある為↓
・低温期から高温期への移行時、体温陥落時に排卵する可能性が60%
・低温期から高温期への移行時、3日位かけて体温が上昇する
:体温の上昇途中で排卵する可能性が40%
精子と卵子の生きていられる時間の長さが異なる為↓
・精子:個人差は有るが平均的に48h
・卵子:10h〜長くても半日

以上の理由により、4日程度のズレが生じることがあるので、
排卵期間と考えられる4日間中の2日に
各1回は性交をした方が良いとの事です。※1回目より2回目
の射精中の精子の方が運動率が良い
卵の質が落ちてきてしまうと言われる37歳〜位の方は、2年
間待っていると時間が無くなってしまうので、半年間妊娠する
ことが出来なければ、まず血中ホルモン値・HSG(卵管造影検
査)・フーナーテストを受けてもらう事をお話します。

フーナーテストは、性交後の頚管粘液内にきちんと精子がいる
かどうかを見ます(禁欲後3〜5日後、性交をして2〜12h後。
精子が15〜:良好・4〜:妊娠可能・〜3:不良)帯下の質
が変わる時期である排卵前に受ける事が重要でチェッカーで反
応が濃くなったら、大体24h後に排卵するサインだと考えて病
院へ行きます。

フーナーテストで精子が存在しない場合、男性不妊を疑い、精
液検査(その日で終わる。病院によっては
、ビンに精液をを入れて持参するのも可)をして、問題がなけ
れば女性側の原因と考えられます。
女性側の原因の一つとして、抗精子抗体の有無を調べるには女
性の血清に精子をまぜて、もしも抗精子抗体があると、精子の
尻尾部分を攻撃して動けなくなるのが見られるし、抗体価が低
ければ自然治癒力で治る事も有るけど、タイミング療法で成功
する確率が低くなるのでAIHを進める事が出来ます。また、抗
体価が高いと、子宮や卵管内に抗体がいることもあり、自然治
癒力では治りにくいのでIVFをすすめることができます。
抗精子抗体が存在しなかったとしても、頚管粘液の質が悪いん
であればタイミングよりAIHをすすめます。

受精卵の話に戻りますが、受精卵は、2分割→4分割→8分割
→桑実胚→胚盤胞と、細胞分裂をしなら、子宮に向かってコロ
コロと移動します。子宮内に辿り着くと、胚盤胞から根の様な
ものが出て着床するとhCGが分泌され、卵巣の黄体は妊娠黄体
となり、7Wまでは黄体由来のPを分泌させ、7Wを過ぎると絨毛
由来のPが主体となり分泌されて妊娠が維持されます。


ヒューナーテスト
sekimura鍼灸院
 03-3407-2267
はりきゅう渋谷・表参道より徒歩10分
  • 2008.04.15 Tuesday
  • 01:27

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